参議院選挙の違憲状態判決
今年7月に実施された参議院議員選挙の選挙区選挙の
北海道選挙区の選挙について選挙無効を求めた訴訟で、
本日(10月24日)、札幌高等裁判所で選挙無効の請求は棄却したものの、
投票価値の不均衡は違憲の問題が生じる程度の著しい不平等状態にあったとする
違憲状態判決が出ました。
私は、選挙無効を求める原告代理人の一人です。
各テレビ局のニュースで既に報じられています。(下記URLはいずれリンク切れします。)
比較的詳細で分かりやすいです→ UHB
全国ニュース NHK
議員定数不均衡訴訟とも呼ばれる、一票の較差の裁判は、50年以上前から、問題意識を持った弁護士が提訴して、問題の火だねを消さずに訴訟を続けてきていました。
東京の升永英俊弁護士が、久保利英明弁護士と10年前にこの問題について独自に動くことを決めて、従来の弁護士グループとは違う観点から訴訟を起こし始めました。
私もご縁があり、運動の当初から参加させてもらっています。
最初の提訴は、10年前の平成21年(2009年)10月でした。10年前のブログ記事に書いています。民主党政権に政権交代のあった衆議院選挙でした。
投票価値の不平等を問題とする判決を取ってきたことから、投票価値の不平等は徐々に是正されてはきました。しかし、どこに住んでいようと日本国民の1票の価値が等しいということには未だなってはいません。
投票価値の平等を実現するための訴訟は、まだ続きそうです。
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