正しい情報を判断するのが「専門家」

 インターネットで多くの情報が得られる時代です。

 法律問題についても、ネットで有益な情報を得ることはできます。

 ネット上では、法律問題に関する嘘・思い込みの情報もあふれています。



 法律の問題に限らず、健康情報なども同様ですが、

ネットでは無益な情報あるいは有害な情報(間違った情報)もあふれていて、正しい情報を得ることが難しいです。


 しかし、ネットには正しい情報ばかりだと思っている人も少なくないかもしれません(本になっている内容、テレビや新聞、雑誌で出ている内容も全て正しいと思っている人がいます。)


 公的な機関のサイトや、実名で身元のしっかりとした専門家のサイトであれば、情報としては正しいのかもしれません。ただし、正しいという保証は何もありません。


 そのような情報の海の中から、自分の問題に合った内容を選ぶのは非専門家の人にとっては困難なはずです。



 また、正しい情報も、一般論・抽象論だったりするので、その情報が情報が欲しい人の個別・具体的な問題に妥当するとは限りません。



 情報の正しさとは別の問題として、正しい情報にたどり着く困難さもあります。

 たとえば、裁判所のHPには、書式例など基本情報が載っています。しかし、HPが見づらく使いづらいですし、非専門家の人ではそのHP内の情報で自分に必要な情報が何かを判別するのは至難でしょう。



 つまり、

・何が正しい情報か

・正しい情報のうちでその問題に必要な情報は何か

という2段階の判断を専門家でない人がするのは、難しいです。

 逆に言うと、この判断をするのが「専門家」ということなのかもしれません。

 


 健康問題であれば、医師の診断を受けるべきでしょうし、

法律に関するような問題であれば、弁護士に直接、相談してみる方が早いし確かでしょう。

 ネットでかじった情報で対応すると法律でも健康でも、問題は悪化する危険があります。



弁護士の言いぐさ

札幌の弁護士林朋寛のブログです。