交通事故にあったら

 油断していると何があるか分かりません。


 一昨年8月14日、私は、事務所から自宅に帰る途中で歩道を歩いていたらタクシーに接触されました。

 ミラーに手が当たって、尻餅を付いて、背中でゴロンと地面で受けたくらいで済みました。

 タイミングが悪ければ、正面から轢かれていたかもしれません。


 交通事故にあったら、人身の被害が生じているかどうか分かりませんし、

後日、事故の存在そのものが争われたりということもあり得ますし、

損害保険の適用がある場合もスムーズに保険金請求の手続を進めるために、

きちんと警察に連絡して事故を届け出ることが必要です。


 救急車で運ばれるような状態であれば自分で110番をすることは難しいかもしれませんが、

そうでなければ、さっさと110番しましょう。

現場保存など、早く動いてもらった方がいいこともあります。


 交通事故の相談でたびたびある話ですが、

被害者側の人が、目に見える怪我が無いとか面倒くさいという理由で、

その場では警察を呼ばない場合があります。

 後日、必要があって警察に事故を報告しても、警察は事故から時間が経っているような場合だと捜査のしようがない(やりたくない)ということがありえます。

 めんどうでも、事故の直後にきちんと警察に事故を届け出てる必要があります。

 当然、加害者的な立場で事故に関わったら場合は、後でひき逃げの嫌疑がかけられてしまわないように、110番しましょう。


 一昨年の事故で、私も110番しなければとスマホの緊急連絡で電話しようとしました。

 しかし、動転していたのか011を掛けていました。

 011は札幌市の市外局番ですね…



 交通事故にあった時には、できれば事故直後の状況を、スマホでいいので写真・動画に残しておいた方がいいです。

 もちろん、新たに事故にあうような危険があるなら、画像を撮るより先に安全な場所に移動するのが優先です。

 もし、他のクルマが来ない安全な状況であれば、事故時にクルマの止まった位置など関係者・関係車両の状況を保存しておけば後で役に立つかもしれません。


 事故後に、他の交通の邪魔になる等の理由で、クルマの位置を警察が来る前に動かしてしまうことがままあります。

 そうすると、後で事故の状況について争いになった場合に、画像が残ってないと当事者の言い分のどちらが真実に近いのか(もしくはどちらも違う)を認定するのに時間と労力が掛かることになりえます。

 クルマに傷が付いている等の部分の撮影と、当事者の車の状況全体、できれば多角的に、他のクルマの位置なども合わせて広めに事故現場の状況を撮影しておいていただければと思います。

 人の記憶は不正確ですし、事故にあって気が動転してもいますので、客観的な資料として撮影しておくのが大事です。


 事故後の言い分を残しておくという意味では、録画録音を一緒にしておくのもいいかもしれません。



(2017年8月15日、17日にマイベストプロ北海道で公開したコラムを加除修正しました。)